恋愛カラー
□強化特訓??えー
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「好きよ〜あなたがいつまでも〜バコｯ
バットのように丸められた新聞が私の頭に振りおろされた｡地味に痛てぇ…
「どんだけド下手何だよ!!」
「わざとやっとるようには見えんのぅ」
「わざとやるバカどこにいんのよ!!真剣だよ!!」
「ド下手､オンチ､まな板!!」
「最後の全体関係ないし」
あ〜何が強化特訓だ!!あれから一週間たつが一向に上手くなる気配のけすらない｡おまけにバケス株って歌わされるわ､え??何でって??その方が自分の声が良く聞こえるんだってー仁王曰く｡
毎日毎日朝昼晩の発声練習｡さらにさらに腕立て､腹筋30回３セットそれから朝はランニングだ…これって死ねって言ってるようなもんじゃんね??
「発声練習やってんのか??」
「やってるよ!!」
「腕立て､腹筋は??」
「やってる!!」
「ランニング」
「やってます!!」
「…もう一回歌ってみろ」
「…あなたが好き〜よ〜いつまで〜も〜…って何耳ふさいでんのよ」
「…」
「…」
「…」
「諦めるしかなかね」
「は??」
「まぁ歌だけが全てってわけでもねぇしな」
「あ??」
「柳に言って出し物を変えてもらうかのぅ」
「そうだな」
「ちょっと!!私の歌直してくれるんじゃなかったの!?」
「「無理」」
「……」
私の血の滲むような練習はなんだったのか…あっという間に始まってあっという間に終わったこの強化特訓は何の成果も現れず幕を閉じた｡
結局こうなるわけね
(お前の歌の下手さは不治の病だ)
(私これ病気なの!?)