恋愛カラー

□変態はあなただ!!
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「黙ってこれを受け取って下さい」

「へ??」

「私がいなくなってから読むように、では」

それだけを言うと彼は煙のようなものをぶちまけながらもうスピードで行ってしまった。

大変です!!私もとうとうやってきました!!夢にまで見たモテ期と言うやつですよ!!はい。それに純愛漫画に出てきそうなラブレターもらっちった!!しかも差出人はジェントルマンの柳生くん。手紙の裏には丁寧にお決まりの可愛らしいハートのシール。やるなぁジェントルマン、しかも走り出す時の少し赤く照れたような頬。青春ばんざーい!!

「うふふ、まぁ私にはトムというダーリンがいるからなぁ〜どーしましょ!!きゃはっ」

ハートのシールを破れないように丁寧に剥がし、一枚の便箋を取り出した。


なまえさんへ


なぜあなたはそこまで変態なのですか??

そこまで変態になれるのは才能だと私は思います。

では、アデュー!!

紳士柳生比呂士より





「……」



……





「待てゴラァーっ!!」

私の脚力嘗めんなよ!!ゴラァ!!眼鏡カチ割るぞ!!ボケ!!お前がいくら地の果てまで逃げようとも追いかけてスーパーの卵と一緒に並べて熟女に食べさせてやる!!あははは!!

「なっ!!いくらなんでも追いかけて来るの早すぎじゃないですか!?」

「待てぇえぇーっお前にだけは変態呼ばわりされたくないねぇー!!」

追い掛ける私にひたすら逃げる柳生…私の走り方はどこかターミ○ーターに似てると誰かに言われた事がある。ようするに怖いと言われた。

「本当の事を行って何が悪いのですか!!」

「だまれ!!変態眼鏡」

「私のような立派なホモサピエンスを変態呼ばわりとは失敬な!!」

「アンタの方が失敬だよ!!わざわざ手紙で伝えやがって!!あんな短文なら直接言いにこいよ!!」

「ほんのイタズラ心ですよ」

「はい、潰す!!」

てか似非紳士のくせに足早っ!!あれ尋常じゃねぇし!!こうなったら…ふふふっ


「ははっ!!追いつけるもんなら追いついてみなさい、あなたには追いつけないでしょう。立海のレギュラーをあんまり嘗めない方がいいですよ、ははっそれではアデュぶふっ!!」

「あはははっ!!引っ掛かったな似非紳士!!ばーかばーか!!」

説明しよう、
柳生が意外と逃げ足が早いとわかった私は先周りをし、柳生が通るであろう廊下にロープを張った。それに見事に転んでくれた。綺麗なほどに。やっぱこう言う時は頭使わないとダメだよね〜。それと…

「私のトキメキを返せ」

「知りませんよそんな物騒なもの」

「物騒とか言うな!!それにアンタ丁寧にもハートのシールとか貼ってんじゃねぇよ」

「あれは桃のシールです。あ、逆に貼ってましたか」

「それに手紙渡す時に顔赤らめて…」

「あー、あれは手紙を見た時のあなたの反応を想像したらおかしくて…我慢するの必死でしたよ」

「…」

「…」

「…」

「…何か問題でも??」

「殺す!!」

「言葉の暴力です」

「アンタよりましです」

「ふー、良いでしょう」

「いや、良くないです」

「今日の所は引き下がります」

「どんな悪役??」

「しかしあなたが私を変態と言う押し付けがましい意見はまったくこれっぽっちも評価されていませんから!!」

「だまれぃ!!」

「それでは、アデュー」

「あ、こら逃げるなー!!」











変態はあなただ!!








(廊下は走るなと先生に言われているでしょう)
(あんたも走ってるでしょうがっ)







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