×Mukuro

□数多の絶望と、綺麗な慈しみを
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ぽたり…、ぽたり…。
まるで美しい奏。

無色に色を交えていく。
白に赤を染み付けていく。
その法則はこのセカイも同じ。


「骸君。はい、ジンジャーの花」
僕はうずくまる君に花を一輪あげるんだ。
きっと僕は笑っているのかな?
だって君が僕を睨んでるもの。


「花言葉は"無駄な事"。今の君に一番似合う花だよ」


歪みに堕ちた君と、視界を染める僕。

後悔するような絶望と、触れたことのない旋律をあげるから。
もっと、もっと歪んでいく君の姿を見せて。


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