太陽のあたる部屋

□お悩み相談
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「そ、それでさ、も、もちろんっていうのも変かもしれないけど、エッ、エッチだってしてる……んだよね………それで……」


「ああっ!わかりましたよ!坊っちゃんの悩み!隊長が変なプレイを強要してくるから困ってるって事ですね!いやぁ〜隊長はああ見えて変態で、しかもねちっこいところがありそうですもん」



自身の膝を叩き、ヨザがうんうんと頷きながら語る。コンラッドは変態プレイはしない!……とは言えないが……おれの悩みはそれじゃない……近からず遠からずだけど


「い、いや、そんな事じゃあないんだ……」


「じゃあ何なんです?坊っちゃんを悩ませる隊長の夜の営みって」

ヨザに促され、おれは話を続ける。


「それは………実はね、あの…たま〜になんだけど…おれが女の子の恰好をしてエッチする時があるんだけど……その時のコンラッドがいつもよりも興奮しているっていうか…かなり息が荒くなっているっていうか…アレもいつもよりも大きくなってるっていうか………だから……」


「だから男である自分より、女の子の方が隊長は好きなんじゃないか……そういうことなんですね?」


「……うん」


顔を真っ赤に染めながらヨザに悩みを伝える。ちょっと……いや、結構恥ずかしかったけど、彼に悩みを打ち明けただけでも心が少し軽くなった気がした。


おれの話を聞いたヨザはオレンジ頭をポリポリかきながらキョロキョロと目を泳がせ、何を言おうか考えているようだった。


「まあ……男同士であるからこその悩みですよね……それにしても、坊っちゃんは何故この話をオレにしようと思ったんです?独り者であるのこのオレに」


「だってヨザって村田が好きなんだろ?」


「ぶっ!な、なぜそれを………!?」


当然のように言ったおれの言葉に急に吹き出し、おどおどしはじめたヨザ。彼の見たことのない姿にこっちが驚いてしまった。


「えっ、だって見てればわかるよ。村田にベタベタして冷たくあしらわれても嬉しそうにしてるし。付き合ってはいないけど、コンラッドとほぼ同じシチュにいるヨザならいいアドバイスをくれそうだなぁと思って」


「そ、そうだったんですか……あ〜びっくりしちゃいましたよ、もう〜坊っちゃん、オレはそんなにわかりやすかったですか?」
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