キース受け小説01
□獣と愛と。(※)
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「キース!先に僕の部屋に行っててよ。すぐに行くから♪」
「…」
シャングリラの艦内に響くのは金髪の少年の軽快な声。それにこくりと頷いて部屋に入っていくのは、人類統合軍を率いる国家元首。敵同士であるまじき関係にある二人だったが、いつしかキースはそれにも慣れ、素直にジョミーを受け入れていたのだ。
ジョミーのベッドに座り、今日も同じような一日になるだろうと上着を脱いでいると、ふわふわした小動物がキースの肩に乗って頬を舐めてきた。
「こっ、こら…くすぐったい…」
ナキネズミ、という希少種の動物。いつか見たぬいぐるみを思い出し、サムに見せてやったら喜ぶだろうと思いながらそのナキネズミを頬から離そうとすると、それはするりとその手をかわして首元から衣服の中に潜り込んだ。
「こら…っん、ぁ…」
脱ぎかけた衣服から覗くシャツ越しに小さな舌が胸板を舐めてきて思わず声が漏れ、はっとして口を塞ぐと、今度は熟れかけた胸の突起へ移動した獣がそこをぺろぺろと舐め始める。