キース受け小説01
□deep attachment.(※)
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教育ステーションE-1077に入学して早々、キースはある『先輩』の部屋に呼ばれていた。
たまたまサムと一緒に居ないところに声を掛けられ、「イライザから大事な話を託っている」と言われては拒否もできず連れてこられていた。
「大事な話とは…なんですか、グレイブ先輩」
コンパートメントに二人だけの空間でキースが尋ねれば、どういう訳か寝室に通される。
こんなプライベートな場所に自分を連れてくる理由が分からなかった黒髪の少年は首を傾げながらも黙ってベッドに座る先輩を見ていた。
「脱ぎたまえ、アニアン」
「は…?」
何をですかと問う前にキースの後ろのドアにロックが掛かる音がして、これから起こる出来事に益々不信感を抱いた。
「私の前で服を脱げと言っている」
「あの、一体何をするつもりですか…?」
「…驚いたな、本当に何も知らんのか」
グレイブが言わんとしていることも何も分からず疑問符を浮かべたまま立ち尽くしていると、ぐいと手を引かれて彼と抱き合うような格好でベッドに沈む。