捧
□６月拍手絵文(2008)
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プラスチックダイヤの指輪､おままごとの結婚式
バサッといきなり
シーツを被せられた
｢なに?｣
ふざけてるのかと思って
睨んだ了平の顔は
やや真剣
｢…ﾋﾊﾞﾘ｣
｢なっなに?｣
言うやいなや
両手を握られた
｢結婚式だ｣
｢…は!?｣
｢今は…こんなしかできないが｣
あっけに取られている間に
左の薬指に指輪
明らかにおもちゃだ
｢10年後には本物をお前に贈りたい｡それまで…ちがうな､それからもずっと……一緒に､いてくれ｣
｢………｣
下から覗き込まれて
逃げ場をなくす
｢…ﾋﾊﾞﾘ､結婚してくれ｣
｢……………はい｣
ｺﾞｰｲﾝｸﾞﾏｲｳｪｲだ…
身に纏うのは
真っ白なシーツだけ
薬指には
プラスチックダイヤ
オモチャの指輪
まったく
おままごとだ
そのくせ
なんて気持ちにさせるんだ
未来のことなんて
わからないけど
ずっと一緒にいても
いいかもしれないと
思ってしまった
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お題お借りしてみました