M†AILMAGAZINE
□君のトナリ
1ページ/5ページ
永い永い夢を見ていた。ぼんやりとしか覚えていないけど、君がどこかへ消える夢…。目をあけると君は優しく私の髪を撫でていた。
「恐い夢でもみた?」
心配そうなその顔に、初めて自分が泣いていたことに気付いた
そんなんじゃない、と。恥ずかしさに首を振ったけど、それでも君にはわかってしまう
「強がらなくていい。俺の前だけでは思い切り泣いていいんだから」
君はいつもそう言って、私を安心させてくれる
でも、君がいなくなったら私の傷はどこで癒せばいいのだろう…。君の存在が大きくなるほど怖くなる…