S†TORY
□pain
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この痛み
何も知らずに笑う君に
どうやって思い知らせよう?
「アレックス!そんなとこで何してる?」
アスハ家のメイドの一人と談笑していると、閣議が終わったらしいカガリの声が後ろから聞こえた。
その声は、知らず苛立ちを孕んでいるように感じて、やましいことなど何もないにせよ、カガリが自分に対して少なからず嫉妬心らしいものを抱いてくれているようで口元がにわかに緩む。
「お疲れ様です代表。今、代表の本日の予定を聞かれたので答えていたところです。パーティーに着て行くドレスの試着をしていだきたいそうですが?」