S†TORY
□実録!ストーカー伝説
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その日は、まだ春と呼ぶには早過ぎる冷たい風が吹いていた。その風と、どっかの誰かさんのおかげで、私はすっかり風邪をひいて、閣議に出るどころではなくなっていた。
「ゲホっゴホッっ!…はぁ、なんで風邪なんてひくかなぁ…」
「何とかは風邪ひかないっていうのにな。」
「首にするぞ…」
「冗談ですよ、代表。」
風邪で寝込んだ私の隣には、喜々として看病をするアスランがいる。元はといえばこいつが私にうつしたわけで…。
「お前、すっかり治ったな…」
「君のおかげでね。」