M†AILMAGAZINE
□君を待つ間
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待ち合わせ時間
三分前…まだ来ない
待ち合わせ時間…
いったい何本の電車を見送っただろう。電話をしても繋がらないし…
何か、あったのだろうか?
もう、来ないのだろうか?
また一本、電車が通り過ぎる。
「……スラ…ン」
「え?」
微かに聞こえる僕を呼ぶ声…
「アスラーーーン!」
今度ははっきりと聞こえる君の声
だが、声はすれども姿は見えず。
辺りに目を走らせても、それらしき影も見えない。
「アスラン!ここ!」
その呼び掛けに導かれ、視線をホームの階段下に向けると…