S†TORY

□片思い
2ページ/3ページ

秘め事のように、二人小さく笑う。

入り込めない空気に、ただ瞳を逸らすしかできない。

「…アスラン?どうしたんだ、そんなとこで」

君を見つめる視線には気付きもしないのに、どうしてこんな惨めな自分を見つけてしまうの?

「いや、何でもないよ」

苛立ちを、君にぶつけるのも理不尽で…心のモヤだけ積もって、もう回りが見えない。

「これ、見てくれよ!キラがくれたんだ!綺麗だろ?」

無邪気に、なんて残酷。

「そう、だな。」

ごまかすことすら出来ない俺にも、君は気付かない。

「…アスラン、君?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ