S†TORY

□Rain
2ページ/14ページ

こういうとき、プラントとの違いを改めて感じる。

「…雨なんだな。」

ぼーっと自然の不思議に頭を巡らせていると、隣からくぐもった声が聞こえた。
「起きたか?そろそろ起きないと閣議に間に合わないぞ?」

そう言って枕に広がる金の髪をゆっくり撫でた。
オーブに降りてからの毎日の至福の時…
一日の始まりを愛しい人の隣で迎える。これ以上の幸福があるだろうか?

「…いいんだ。閣議は今日は休み。」

「?そんな予定の変更は聞いてないぞ?」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ