S†TORY-2

□7月7日の雨空
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今日はいつもよりも、肌に触れる空気が水気を含んでいて、気分がめいっていた。

だから、というわけじゃないけれど、いつもよりも配慮が欠けていたのはそのせいも少なからずあるんじゃないかと思う。

いや、そうに違いないんだ。

だけど、どうしたってそんなのは、程度の悪い言い訳にしかならない。

やっぱりここは、素直に謝るべきなんだろう。


「……あの、カガリ」
「……」
「カガリ?」
「……」
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