Blood eye

□序章・旅の始まり
1ページ/1ページ

昔々

禁忌の恋の末に生まれた、一人の少女がいました。



―序章 旅の始まり―


その少女は右に朱の瞳を、左に金の瞳を、そして、永遠に近い命を持っていました。


そしてその少女は、ある一人の少年と出逢い、恋に落ちました。

しかしその少年は、少女を恐れた多くの人々から少女を護り、命を落としてしまいます。

『生まれ変わってもまた、必ず貴女を愛します』


という言葉だけを残して……。



そして彼女は決意します。

再び彼と出逢う為に、永き旅に出ることを。


金の髪の青年を従え、その胸には少年の面影を抱き。


そう、

人々の血を糧に生きる彼女の旅は、まだ始まったばかり――…。





.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ