Blood eye
□序章・旅の始まり
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昔々
禁忌の恋の末に生まれた、一人の少女がいました。
―序章 旅の始まり―
その少女は右に朱の瞳を、左に金の瞳を、そして、永遠に近い命を持っていました。
そしてその少女は、ある一人の少年と出逢い、恋に落ちました。
しかしその少年は、少女を恐れた多くの人々から少女を護り、命を落としてしまいます。
『生まれ変わってもまた、必ず貴女を愛します』
という言葉だけを残して……。
そして彼女は決意します。
再び彼と出逢う為に、永き旅に出ることを。
金の髪の青年を従え、その胸には少年の面影を抱き。
そう、
人々の血を糧に生きる彼女の旅は、まだ始まったばかり――…。
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