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□学園BASARA=入学編=
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==教室==
(一体あやつは何でござるか(怒)佐助に慣れ慣れしい上…)
幸村の機嫌は悪かった
教室に入っても何も目に入らないぐらい
だから、隣から声を駆けられた時は酷く驚いた
「AH…?お前真田かよ」
そう言われて“何だ!!”と言わんばかりの勢いで呼ばれた方を不機嫌丸出しで振り向いた――…ら…
「…ま、まさむね殿おぉおお!!?」
「shut up!横で叫ぶな(怒)」
なんとそこ(隣)に居たのは中学時代、剣道の試合で幾度も戦ったライバルの伊達政宗という人物だった――
―――――――――
――――――
「…しかし政宗殿も此方の学校だったとは…」
そう言った幸村の頭にはタンコブ一つ
【政宗が殴った】
「おいコラ、新入生代表の挨拶は俺がしただろが」
「………」
「…寝てたんだな」
「すみませぬ…」
「まぁ、これも何かの縁だ…楽しくやろうぜ♪」
政宗が悪戯的な顔で笑いかけた
…が、
ギリギリギリギリ
聞こえたのは歯ぎしりの音と
幸村の背後から出る真っ黒いオーラだった
「お…おいι真田?(黒いの出てるぞ…)」
若干離れ気味な政宗には目もくれず、幸村の脳内に浮かぶはあの白髪頭の“元親”と言う男
【元親の頭は銀です】
(楽しくなど(あの男のせいで)…過ごせるものか!!)
幸村の心の声は凄まじかった
【きっと今頃佐助は今年の一年を考えて胃を痛めてる】
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