過去ログ
□史上最大の命題
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愛してる愛してる愛してる愛してる。
何度言っても足りないよ。
ねえ、どうすればいい。
「知るか、馬鹿」
…ひどいな、セブルス。僕は真剣に悩んでるのに。
「…………」
今度は無視ですか!うわ、最低。セブルス最低。いじめかっこ悪いよ!
「うるさい!見て分からないのか。僕は今読書中だ。騒ぐんなら他所でやれ」
君に話しかけてるんだから君がいるところじゃないと意味ないじゃないか。馬鹿だなぁ、セブルス。
「だ・ま・れ。いいか、僕はほんのちょっと、これっぽっちもお前と話す気はないんだ。言ってる意味がわかるな?わかったらさっさとどこかへ行け!」
ちょっと、セブルス青筋立てて睨まないでよ。可愛いお顔が台無しだよ?
「…今日のこの日を貴様の命日としてやる手伝いをしてやろうか」
つつしんでお断りモウシアゲマス。
ほら、降参!白旗だってあげちゃうから、早く振り上げた杖をしまってよ。物騒でしょうがないじゃないか。
「全部!貴様が悪いんだろうが」
僕?ああ、あれか。“愛は罪”ってやつだね。うん、たしかにそうかも。
だって僕、君が好きすぎておかしいんだ。
一分一秒でも長く君の側にいたい。君の隣に寄り添って、君に触れて、君の声を聞いて、君と同じ物を見て、君と同じ物を聞いて、君と……
ごめん。こんなに欲張りじゃなかったはずなんだけどなー。
「…………」
え、ちょ、セブルスどこに行くの!?ま、待っ……
行っちゃった。
うーん、もうちょっと、いやだいぶ一緒にいたかったんだけどね。
仕方ないかな、セブルス耳真っ赤だったし。
今は何言っても取り合ってくれないだろうね。夜にでもスリザリン寮に忍び込んでみるとしますか。
待っててね、セブルス。