過去ログ

□僕たち男の子
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情事の後のけだるい体を横たわらせて、隣で僕の髪を弄る男前な顔を見つめる。
格好良いな。
うん、やっぱりシリウスは格好良い。
あんまり格好良いからちょっとからかってやりたくなった。

「リーマス、愛してる」

「うん、僕も」

笑顔で愛を囁くシリウスににっこり笑って答えを返す。
けれども次の瞬間、完璧なまでのその笑顔が引き攣った。

「…………」

「…………」

「あの、リーマス?」

「なんだいシリウス」

顔を引き攣らせながら、必死になんでもない風を装って尋ねてくるシリウスがおかしくて仕方がない。

「さっきからあらぬ所を撫でられている気がするんだが…」

「へえ、そんなんだ」

「…………」

「…………」

「リーマス、単刀直入に聞こう。どこを触っているんだ」

「シリウスのお尻」

あ、顔が崩れた。
でもシリウスはどんな顔してても格好良い。

シリウスはかなり動揺しているらしく、何度も息を吸ったり吐いたりしながら、小声で大丈夫だ大丈夫、負けるな、頑張れ俺と呟く声が聞こえる。

「なあ、なんでそんなことするんだ?」

「んー、天の声曰く一見攻めのように見える体格の良い男が、可愛い男の子に押し倒されちゃったりするお話とか好きなんだって」

「は、なんだそれ!?誰だよ天の声って!ま、まさかそれでリーマス本当に俺のこと狙っているとかないよな…?」

返事の代わりに微笑むとシリウスが涙目になった。

「僕だって男だしね」

悲鳴をあげてシリウスが体を離す。
でもベッドの上は狭いからそんなに離れることはできない。
情けないシリウスがおかしくてにじり寄るとまるでお化けに迫られたかのような反応を返された。
あ、泣きそう。
仕方がない、この辺で許してやるか。

「でも天の声はシリルは固定がいいからリバはあり得ないとも言ってたよ」

「ほ、本当に?」

「うん、本当に」

「リーマス!!」

喜びの声をあげながらシリウスが抱きついてくる。
ちょっといじめすぎちゃったかな。反省。
でも、好きだから苛めたくなったって言ったら許してくれるかな。
大好きだよ、シリウス。

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