種 小 説
□相性占い
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俺は自室のパソコンで、セイバーの調整をしていた。
「アスラン。ちょっと、これ見て」
ベッドに寝ころんで雑誌を見ていたシンが俺を呼ぶ。
「ん?」
俺はキーボードを叩く手を止め振り向いた。
「これに相性占いが載ってるんですよ」
「お前…そんなのに興味あるのか?」
「えっ?だって気になるじゃないですか〜。いいから早くっ」
「ちょっと待ってくれ」
仕方なくデータをセーブし、ベッドの縁に座るシンの横に腰を下ろした。
「まずは、星座占い…アスランは蠍座で俺は乙女座だから…う〜、相性はまあまあってところか〜」
シンは少し肩を落としていた。
「シン、そんなの…」
『気にするな』と言う前に、俺の言葉は遮られた。
「じゃあ、次は血液型!二人ともO型…『どちらかが一歩引けば、良い関係が築けるでしょう』だって」
「いつも俺が譲ってるだろ?」
そう言った俺をシンは不満気に見た。