種 小 説

□相性占い
1ページ/13ページ

俺は自室のパソコンで、セイバーの調整をしていた。

「アスラン。ちょっと、これ見て」

ベッドに寝ころんで雑誌を見ていたシンが俺を呼ぶ。

「ん?」

俺はキーボードを叩く手を止め振り向いた。

「これに相性占いが載ってるんですよ」

「お前…そんなのに興味あるのか?」

「えっ?だって気になるじゃないですか〜。いいから早くっ」

「ちょっと待ってくれ」

仕方なくデータをセーブし、ベッドの縁に座るシンの横に腰を下ろした。

「まずは、星座占い…アスランは蠍座で俺は乙女座だから…う〜、相性はまあまあってところか〜」

シンは少し肩を落としていた。

「シン、そんなの…」

『気にするな』と言う前に、俺の言葉は遮られた。

「じゃあ、次は血液型!二人ともO型…『どちらかが一歩引けば、良い関係が築けるでしょう』だって」

「いつも俺が譲ってるだろ?」

そう言った俺をシンは不満気に見た。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ