金色のガッシュ!!

□二人の秘密
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「清ま―――」



バタンッ

「清麿ー!おやつ食べヌオオォォォーーーッっっ!!!?清麿に何をするっ!?」



アポロが清麿の方に手を置き呼びかけた時、ガッシュが丁度良くドアを開け乱入してきた



「ガッシュ?」

「どうしたんだいガッシュ大きな声を出して」

「ガッシュくん?」


ガッシュの大声にぞろぞろ清麿たちのところへやってきた


「なっ何でもないのだ!!」


バタンッ

入って来た時同様大きな音をたててガッシュは扉を閉めて誰も入ってこれないように塞いだ



「……清麿、これは?」


「見ての通り、バレた……いや、バレてたんだよ」

「ということは……」

「秘密じゃ無くなったって事だ」


最後というように溜め息を一つ大きく溜め息を吐くと立ち上がった

「だからガッシュ、そのドアを開けていいぞ。約束だったからな」

「ウヌ……だが、本当にいいのか?」

「あぁ」


清麿が笑ってガッシュの頭をポンポンと撫でるとガッシュも安心したように笑ってから閉ざされていたドアを開いた




同時に清麿の心の扉も開くように





「皆〜ちょっと来て欲しいのだ!」

「もういるわよ。ガッシュまた何かやらかしたわね」

「清麿もこの部屋にいるのだろ?」

「清麿くん、入るわよ」


ガッシュがドアを開けると恵たち数人は駆けて来たままドアの前に佇んでいた
他の者もガッシュの声で部屋へとやって来た







「きよまろ...」


「ごめん、みんな。今まで隠してて」


部屋に入ってきた全員がみたのは破れたいつものシャツの変わりにアポロがかけたジャケットを肩に掛けた清麿
そしてその胸部は先程までサラシでキツく隠されていた明らかに女性の胸元だった


今まで清麿の心をも締め付けるように巻かれていたサラシが外され清麿の手にある



「………騙すつもりは無かったんだけど、騙してたな」


「清、麿……は本当はバンビーノだったのかい?」

「まーな」


責めるでも無く驚きに目を丸くするフォルゴレ


だが………




「清麿くん……っ」

「清麿」

感情の読めない抑揚のない声が恵とサンビームの口から発せられた



「ごめん……やっぱ、怒ってるよな」


二人から目を背け悲しそうに言う清麿の頬に恵の手が掛かった


「っ………」


目を堅く瞑る清麿


だが……




衝撃は一向にやってこなかった....


「…………?」




「やっと、言ってくれたわね」


「え……」

「私たちは清麿がいつ自分から言い出してくれるか待っていたんだよ」

「どう……」

「私たちはみんな清麿が女の子だと気付いていたんだよ」

「フォルゴレとキャンチョメは別みたいだけどね」

「本当に、あれだけ女性に囲まれているのに気付かないとか」

「メル〜」

笑いながら交わされる会話に天才と言われる清麿もついていけず、目を白黒させた



「って事は……」

「これからもよろしくね、清麿くん。ちゃんの方がいいかしら?」


恵のアイドルスマイルウィンク付きに赤面しながらも清麿は安心したように笑った





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